訪問介護ヘルパーはなぽんの日記

「訪問介護ヘルパーが伝える 実際にある介護の話」  初めまして。 私は高齢者のお宅を訪問して、食事を作ったり 身の回りのお世話をする「訪問介護ヘルパー」です。 今は、高齢の方々がさらに暮らし良い毎日を過ごすためのお手伝いをしたいと ケアマネージャーをめざして勉強中です! このブログではケアマネ受験のあれこれや、ヘルパーとして感じたことを綴っていきます。 介護の現場の最前線のお話、みなさんにとって驚くことも多いと思います。ぜひご覧下さい。

エレベーターのない公営住宅

私が新しく訪問することになった方との会話の中からかいま見える
公営住宅の様子です。
私の仕事は、訪問ヘルパーです。
今回の仕事は、透析に通う70代男性が、エレベーターのない団地の3階から歩いて降りてくるのを見守り、透析の病院の迎えの車にお乗せしてお見送りまでです。
男性は、右足に軽い麻痺がありますが、杖を使いながら、頑張って階段を降りてこられます。
迎えの車が到着するまで、数分間、たわいない会話をします。
立って車を待つ私たちの視線の先には、同じ形の4階建ての団地の3階のベランダで洗濯物を干す、高齢女性の姿が見えました。おそらく80歳は超えているでしょう。
男性から、こんな言葉を聞きました。
「みんな住んでる人が歳とっちゃって。エレベーターもない。空き家も増えたし。」
入居に所得制限がある公営住宅には、低収入の高齢者や障がい者の入居も多い。
この団地の方々が歩いて階段を下りられなくなったら、と考えるとやりきれない気持ちになる。

f:id:eiko0000:20200810181932j:plain