介護業界特有の用語がわからない
これまで、私が書いた記事について読者からこんなメッセージがありました。
「介護業界特有の用語かもしれないが、ブログの中でよくわからない言葉がたくさんあります。例えば、事業所、利用者、ホームヘルパー、等です。」
私はそれを見てはっとしました。なぜなら、私も知らず知らずのうちに介護業界言葉に馴染んでしまい、初めて聞いた時に変な感じを受けた事をすでに忘れ、平気で使っていたことです。
数多くの用語の中で、私自身の理解があいまいな言葉もあり、勉強になるので、少しずつ調べて見ることにしました。
実際に、親に介護が必要になったとき、いったい何をどうしたらよいのか、その方向から必要な言葉を調べていきたいと思います。
レクレーション介護研修その2
レクレーション介護研修内容
昨日6月13日の記事の中で、どんな研修があったのか書いていませんでしたので、内容をご紹介します。
あるある探検隊レギュラーが実技で見せてくださいました。
「レギュラーオリジナル認知症予防体操」です。
「とんとんさすさす」
椅子に座った状態で右手をグーにします。
右手は、グーで、膝の上をとんとんたたき続けます。
左手はパーで膝の上を前後にさする体操です。
手を叩く合図で左右を逆にしたり、加えて歌を歌ったりと、
どんどん難しさが増していきます。
「歌は必ず歌い続けてくださいね」
「もうちょっと笑顔で!」など、楽しく声がかかります。
すごい速さで手を叩く松本さんに
「できるか!」と西川さんがツッコみ、
仕事を終えて参加した介護職も、爆笑が起こるなど、
自然に場の空気も柔らかくなっていきました。
「満腹アヒルの大冒険」
レギュラーの2人がアヒル口で「何を食べて満腹になったか」を言い、その食べ物を当てるゲーム。
1問目の正解は「カレーうどん」が正解でしたが、参加者には、「カツ丼」と聞こえて、「そんな重いもの食べへんよ.。」などの答え方、声掛けのじょうずなこと。「カレーうどんやと思って聞いたらそう聞こえますよ」と、もう一度正解をアヒル口で言いますが、「さっきと違う!」「言ってない!」などと参加者から鋭いツッコミが! 困った松本さんは「そういうゲームなんですぅ~」と弁解がましく言い、その場は大盛り上がり。
訪問介護でとっても大切なことを学ぶ
2人の声の掛け合いを見て私は、介護の技術よりも大事なことは、ヘルパーとして訪問先の高齢者に寄り添ってお話しすることだと思い、研修を受けた翌日から、苦手なおばあさんの目を見て、にっこり笑って話すようにしました。(最初は、ちょっぴりてれくさかったですが。)
いつもぶすっとしているおばあさんは、相変わらず黙ったままでしたが、きつい顔つきをしなくなったのを感じることができ、嬉しくなりました。
80代後半の認知症夫妻、子供なしの現実 食事編
子供がいない高齢者の食事の質
訪問先の80代後半のご夫妻。
ご主人は元国家公務員。
奥様は個人経営者だったが、お互い引退して夫婦二人暮らし。
たいそうな邸宅に住んでいらっしゃいました。
子供はいません。
二人とも、認知症ですが、お金はきちんと計算できます。
朝食は奥様が準備されます。
ヘルパーは、昼食、夕食作り、お掃除、入浴介助に入ります。
私が訪問した当初、思ったことがあります。
こんなにお金持ちなのに、食事の質がこんなに低いのは、なぜだろう、
ということです。
これから書くことは、私個人の勝手な推測です。
ヘルパーの給与水準が関係するのではないか
ヘルパーは、給与水準が低いです。そのため、富裕層宅の食料品の買い物も、
指示がないと、その辺のスーパーや、コンビニで購入します。
自分達が、購入したことのない食品は、あえて購入しないし、わからないということです。
仮に、ご夫妻が、かつては、百貨店の生鮮食品を購入するような生活を送っていらしても、誰かの指示がないと、ヘルパーは買いにはいきません。時間もありません。
中には、料理の得意なヘルパーが、気を利かせて、いい素材を購入しますが、限られた時間では買い物する店も限られます。
なぜ、私が上記のような推測をするか?というと、奥様が、「この料理、捨てていいから。肉が固い。」としょっちゅうおっしゃるからです。
でも、高い素材を購入すると、「あのヘルパーは、高いものを買ってくる。」
と他のヘルパーに言うのですよ。
高齢者の金銭感覚は、昭和に近いのではないか?
ご自身達は、戦後節約してお金を貯め、昭和を生きてこられました。
認知症になると、お金の感覚が、ご自身たちの一番活動的だった頃に近いのかな、と
私は思っています。
どの時点で、何をどうすれば、今よりも質の良い食生活を送れたか?
今となっては、ご夫妻が、この生活に馴染んでしまい、
私も、ご夫妻が、本来希望していた生活なのかな、と、
錯覚を起こしそうになります。
私は考えました。
おそらく、70代はお元気でいらして、ご自分達が認知症になるなど、想像もしていなかった。
現在でも、お二人はご自身が認知症であると言う自覚はありません。
甥っ子、姪っ子がいるとご夫妻は仰いますが、年に一度くらいしか訪ねてきません。
独身者、子供のいない夫婦は、対価を払って、生活面の「キーパソン」を作ることが、必要だと考えます。
後見人とは限りません。
もし、60〜70代の時に、自分のキーパソンを作り、食生活、調味料の好みなど分かってもらっていれば、今よりはご夫妻は良質の生活を送っていただろう、と思います。
元気な時は、まさかの備えはしませんから、覚悟がいることではあります。