訪問介護ヘルパーはなぽんの日記

「訪問介護ヘルパーが伝える 実際にある介護の話」  初めまして。 私は高齢者のお宅を訪問して、食事を作ったり 身の回りのお世話をする「訪問介護ヘルパー」です。 今は、高齢の方々がさらに暮らし良い毎日を過ごすためのお手伝いをしたいと ケアマネージャーをめざして勉強中です! このブログではケアマネ受験のあれこれや、ヘルパーとして感じたことを綴っていきます。 介護の現場の最前線のお話、みなさんにとって驚くことも多いと思います。ぜひご覧下さい。

「がんばらない」

「がんばらない」の著者 昨日の朝日新聞夕刊の記事で、鎌田實さんの本の紹介がありました。

私は、この本は、パラパラとしか読んだことがありませんが、 この本の生まれた出来事が書いてあり、そちらに興味が湧きました。

1999年3月、深夜まで働いて午前4時に帰宅した大手出版者の編集長だった阿部行子さんが、ラジオから流れる鎌田医師の語りに引き込まれました。

 阿部さんは、そのラジオ番組を聞いて「『このまま本が作れる、絶対良い本になる』と胸がドキドキして眠気が吹き飛んだ」と、当時を振り返っています。

 すぐに、本の執筆の提案をしに、長野県茅野市の病院に鎌田医師に、会いにいかれたそうです。

私はこの記事を読み、鎌田實医師も素晴らしい。

でも、それ以上に、この編集者の、「勘」が素晴らしいと思うのです。

「この方は、いつもあらゆる方向に自分のアンテナ、興味をはりめぐらせていたからこそ、このラジオ番組を聞いたときに、ピンとくるものがあったのだろう。」 と、その努力に、記事を読んだとき、新聞からしばし目を離し、阿部さんのその時の様子を思い浮かべてしまいました。

「変なところに感動するなあ。」と思われるかもしれません。

しかし、50歳を超えると、「あの時のあれに気づいておけば、方向は違ったのに。」

と、最近、後悔することが多いからです。

 

ですから、午前4時にヘロヘロになって帰宅された阿部さんの、「勘」に賞賛です。

もしかしたら、阿部さんが、いつもがんばる方だからこそ、鎌田医師の言葉が、心に留まったのかもしれませんね。

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